「ユーロは絶対に崩壊しない」幻冬舎新書ルネサンス(2016.9.13発売)の目次

はじめに イギリスのＥＵ離脱はマネー資本主義の破綻

第一章　ギリシャ危機で鍛えられ大ものになったメルケル独首相
1. ギリシャ危機が叩き直したユーロの欠陥
2. 独仏対立でユーロが崩壊することはない
3. ベルリンの壁崩壊で動き出した大きなドイツ
4. なぜドイツ経済は強いのか
5. ＥＵを主導するドイツも帝国にはなれない

第二章　利益至上主義を否定する大陸ヨーロッパのもう一つの資本主義
１． ユーロ導入で統合の「理想」は変貌した
２． アングロサクソン・マネー資本主義とドイツ型社会的市場経済
３． ドイツの強さを読み解くキー：ゲルマン共同体コンセンサス
４． 独仏の緊密な共同作業で動き出すユーロ統合経済圏

第三章　ＥＵとユーロを理解するための四つのテーマ
１． 大陸ＥＵとイギリスの根深い確執
２． 経済通貨統合ですすむ国民国家の溶解
３． 国家主権から「通貨主権」を切り離す実験
４． 共存するために不可欠なイスラム価値観の尊重

第四章　イギリス国民投票の衝撃
１． 彷徨ふ大英帝国の亡霊
２． だれがどのように立てなおすのか
３． 元凶はＥＵではなくマネー資本主義
４． 大陸ヨーロッパ側の反応
５． ロンドン中心主義の時代は終わった

第五章　二〇一七年、独仏の二大選挙、メルケル独首相はＥＵ大統領へ
１． フランス大統領選挙はどうなる（二〇一七年五月）
２． イスラムとの共存のために苦闘するメルケル首相
３． 波乱の世界をしたたかに生きるＥＵ
４． 女帝メルケルは四期目に挑戦するか（二〇一七年秋総選挙）

結び　 ユーロ経済圏が次世代パラダイムを発信する